百英雄伝Kickstarter 280万ドル突破とストレッチ・ゴールと開発予算の話

8月9日午後11時過ぎ、百英雄伝Kickstarterが280万ドル (約2億9700万円)を突破し、シークレット・ストレッチゴールが明らかになりました。


Psychic Detective Agency
「Detective Agency」の予想は当たっていましたが、まさかサイキックとは!
日本語だと「超能力探偵事務所」か「心霊探偵事務所」になるでしょうか。
解説を日本語訳すると、こんなところ。
超能力探偵事務所:
人々の過去の断片を感知する特殊能力を持つ探偵の事務所を城塞街に開きます。この探偵は、ただのゴシップを広めたりはしません。純粋なビジネスです。
おそらくこの人物は、英雄たちの過去にほんのわずかに光をあてることができるでしょう…

次の目標額は285万ドル、貿易ミニゲーム追加です。

開発者AMA

さて、8月9日の午前1時から、discordの公式コミュニティのチャットに村山氏と小牟田氏が登場して質問大会が開催されました。
英語の質問に対して村山氏がまず日本語で返答し、それを開発会社である Rabbit&Bear の公式アカウントで英語に通訳するという流れでした。
英語チャットルームで1時間ほど質問に返答した後、日本語チャットルームに移動して40分くらい日本語でチャットが行われました。

村山氏の好きなお菓子がカラムーチョであるとか、1周目で全員仲間にできるようにする予定だとか、サメは海ではなく砂漠に住んでいて、漁をしてモンスターを捕らえて暮らしているとか、アニメのオープニングの予定はなくて、それを作る資金は他に回したいとか、次回のチャットは河野さんも参加予定だとか、そんなお話がいろいろでていました。

重要なところは、PS4でリリースの予定はあるので詳細は月曜日に発表するということ。
そして、東野さんの参加については、プライベートの問題なので詳細は言えないので、あまり騒がないで欲しい、という点。
日本もそうですが、海外でも東野さんの人気は高くて、公式コミュニティやKickstarterのコメント欄にも「東野さんにちょっとだけでも曲作ってもらえないんですか?」「1曲だけでも!!」といったコメントが英語で山ほど書かれているんですよね。公式コメントで否定しているのに次々と。
スタッフでもない方にご迷惑をかけてはいけませんよね。

とにかく、気合いの入った長文の英語の質問が怒涛の如く流れ続ける1時間で、スタッフの方々も大変だったようで、次回は質問と回答のチャットルームを分けることが検討されているようです。

なお、今回のチャット質問会のことを、公式アカウントは「mini AMA」などと呼んでいて、AMAって何だろうと思っていたのですが、どうやら「Ask Me Anything」の略らしいです。
うん、1つ賢くなりました。

Rabbit&Bear の公式解答

開発者AMAから約1日後の9日午後11時過ぎ。
公式discordに突然、Rabbit&Bear公式アカウントが登場。予告なしの突発的なAMAが発生しました。
見ていなかった方が多いと思うので、ここでザッと意訳しますね。
先日、わたしが書いた記事と同様の疑問、「ストレッチ・ゴールが明らかになるのに、なぜパブリッシャーが関係があるの?」という話題が#eiyuden-chronicle-chat で話し合われていたときでした。

Raka_Putra :
うーん、個人的に、ただ明らかになるだけではなくて、「私たちは将来のパブリッシャー候補と話し合いを持っており、少なくともそのうち数社はこのゲームへの資金提供に関心があります。つまり今まで不可能だったこの要素が実現可能になります」といった意味合いだと思う

Rabbit&Bear社 公式アカウント:
その通りです。キックスターターがより成功すると、将来のパブリッシャー候補企業との話し合いで、これらの要素を組み込む為に、予算を増額してもらうよう交渉することが可能になるのです。

Raka_Putra :
説明ありがとうございます!

Zevedeos :
それは、うーん…。交渉ということは、ストレッチ・ゴールのうちのいくつかは、もしパブリッシャーが同意しない、または予算の増額を断った場合は、実装されないかもしれないということ?

Rabbit&Bear社 公式アカウント:
既に達成されたものについては変更はありません。しかし今後のストレッチ・ゴールの大部分は、バッカーによるクラファンの資金と、労力と、将来のパブリッシャーからの資金次第です。
それぞれのストレッチ・ゴールの選択にはいろいろなもののバランスが考慮されています。まず最初のスタートは、私たちが作りたいゲーム。その次に私たちのビジョンにマッチしたバッカーの意見を聞き入れます。もし、開発費用的にリスクが高すぎるものの、皆さんがどうしても望む何かがあれば、私たちは将来のパブリッシャーと話し合いをして、それを実現できるか確認します。

Sastemir :
村のランク(訳注 : ソーシャルメディア・チャレンジで開発する村のこと)について質問があります。
ガラス工場はlike1400が目標ですが、既に1400を達成しています。これはlikeでいいんですか、それとも別のリアクションが必要だったんでしょうか?

Rabbit&Bear社 公式アカウント:
キャンペーンの開始以降、私たちは熱く燃えています。私たちは1日休みを取りますが、明日(訳注 : 10日の月曜日)、ソーシャル・ゴールを更新します。(法的には休日なんですけどね)

Sastemir :
ごめんなさい、休日だと知りませんでした。お休み楽しんでくださいね。

WinstonCPope :
うーん、すごく透明性の高い情報だね。こういうの好き。

Rabbit&Bear社 公式アカウント:
これが2020年にキックスターターを成功させる為の唯一の方法です。皆さんが、私たちに透明性の高い情報公開を望んでいることはよくわかっています。例え、それはどうしてもできません、と言うことになったとしてもです。

Rabbit&Bear社 公式アカウント:
皆さん、すばらしい機会をありがとう。ミーティングのときに、村山さんがとても喜んでいるのを見て、私もハッピーになりました。彼はこの機会を与えてくれた皆さんにとても感謝しています。
私からも1つちょっと質問を…
せっかく皆で話しているんだから

Rabbit&Bear社 公式アカウント:
今回のAMAはどうでしたか? それと何か改善できる点はありますか?

Valcrist :
質問は1つのチャンネルに投稿して、村山氏の回答は別のところに投稿するようにできればいいのだけど。

Rabbit&Bear社 公式アカウント:
はい、私たちはそのフィードバックを貰っており、検討中です

TheirStar (デイちゃん) :
もう少し予告があれば、あなたの再訪問の宣伝もサーバの管理も両方もっとちゃんとできたのに! (訳注 : 発言者さんはこのチャンネルのモデレータさんのようです)

Rabbit&Bear社 公式アカウント:
あっ、私たちはそうする予定です。アドバイスありがとうございます

CryonicCrumble :
Rabbit&Bear のチームメイトもまたお願い

Rabbit&Bear社 公式アカウント:
村上さんにも入ってもらおうとしているのですが、彼はシャイな上にとても忙しい…。ですが彼は ARIA OF SORROWのディレクターです!

Rabbit&Bear社 公式アカウント:
すごいクールでしょう!?

Lightfellow :
スローモードをオンにすることが絶対に必要だったと思う

Rabbit&Bear社 公式アカウント:
はい、1分のディレイとスローモードでしたが、それでも対応できませんでした

この後は、R&Bの中の人が、kickstarterで公開したビデオの撮影のときに村山氏と五十嵐氏が楽しかった昔の話をしているのを聞いて興奮したとか、一番好きなキャラはユーフェリウス7世だとか、Rabbit&Bearという会社名は以前の会社のときのチーム名からきていることなどを話して終了しました。

kickstarterなどに書いてある英文が毎回「Murayama-san」なのがすごく気になっていたのですが、きっとこのチャットをした担当者さんは「英語が得意な日本人」ではなくて「日本語が上手な外国の方」で、公式の英文もご担当していて、日本人の名前には「san」とつけるのがクセなのでしょうね。
そして明らかに幻想水滸伝やキャッスルヴァニアなどの大ファンw

結論

つまり、kickstarterのストレッチ・ゴールで後から出てくるミニゲームや追加要素は開発費用がかさむ、手間のかかるもので、クラファンでその金額をクリアすることによって制作予算が確保できる、ということのようです。

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